新卒採用を成功させるストーリー設計 5つのポイント

採用を成功させるストーリー設計 5つのポイント

今回は新卒採用において特に重要な”ストーリー”をテーマに進めていきます。

採用全体にストーリーがないと、説明会や面接で学生に伝えるメッセージが明確にならず「自社の魅力が伝わらない」「間違った認識をされてしまう」といったことが問題になります。結果として、採用を終えた際に「欲しい人材が採用できない」「内定辞退率が高い」ということが起こります。

一昨年から採用開始時期も10月から12月へと変更となり、更に16年卒の採用活動からは3月から解禁で決定となりました。学生はこれまでより少ない時間で、多くの説明会を回ります。学生の大半は説明会で次の選考に進むか決めてしまいます。

そのため説明会のわずかな時間で、どれだけしっかり自社の魅力を伝えられるか、欲しい人材から強い共感を得られるかということがこれまで以上に求められています。

多くの採用を見てきていますが、明確にストーリーを持って採用活動をされている会社は少ないのが現状です。一方でストーリーを持って採用ができている会社を見ると「最後に残って欲しい人材だけ残る」「内定承諾率が上がる」「入社後、早期退職が減る」という結果を出しています。

それでは実際に事例をあげながらストーリーを持った採用とはどのようなものか説明していきます。

採用にストーリーを持ち、成功している企業の実例

今回、実例として紹介するのは製造業のA社様の実例です。

毎年20〜30名前後の採用を行う会社ですが、ストーリーを定めるまでは、求める人材をなかなか採用できないことや内定辞退率の高さが問題になっていました。そこで改めて自社が大切にしたいことを議論し、全体のストーリーを設計していきました。この実例は経営理念を中心にしており、多くの企業様に参考にして頂けると思います。

自社が一番人材に求めるメッセージ

利益や売り上げを最優先にするのではなく、お客様のために全力を尽くすため、社員が一丸となって仕事に取り組むこと。一方、1.お客様 2.会社 3.自分の順位で物事を考える難しさ、苦労を覚悟すること。

どのようにメッセージを発信していくか

全体の採用プロセスの中で、効果的なコミュニケーションを行うにはどのような流れが良いかを設計。
ストーリーフロー

説明会の役割

説明会の目的を「会社の考え方を深く理解したい」と次回への期待を持ってもらうことをとし、下記の4点を伝える。またメッセージを裏付けるため、ビジネスモデルや実際の現場を伝える。

1.過去⇒現在⇒未来 の自社説明
2.ビジネスモデルの成長要因
3.変わらぬ自社の一本の軸
4.仕事の取組み内容

説明会から選考へのつなぎ

社長のインタビュー動画を配信し、社風や考え方に言及する。説明会の「プレゼン内容との統一感」、「会社全体としてのまとまり感」「企業理念に対する本気度」が伝わるよう選考前のつなぎとして伝えていく。

採用活動全体に流れるもの

「求めるものはお客様を第一とする考え方。知識や技術ではない。」この姿勢を採用に関わる社員全員が共通して持つことで、どのシーンにおいても一貫したメッセージを発信していく。

他にも細かい点がたくさんありますが、A社様は上記を中心としたストーリーを持ち、求める人材の採用に成功しています。それでは次から実例をもとに、皆様に活かして頂くためにポイントを述べていきます。

ストーリー採用で抑えるべき5つのポイント

ストーリー採用で抑えるべき5つのポイント

1.結論(魅力と覚悟)

ストーリー採用で根幹となる部分です。自社の何に一番魅力を感じてもらうか、何を覚悟してもらうのかを明確にします。覚悟とは今回の実例の場合「1.お客様 2.会社 3.自分の順位で物事を考える難しさ、苦労を覚悟してもらう」になります。

覚悟を明確にすることで、求める人材から深い共感を得ることができ、逆に言えばこの点を覚悟できない学生は自社には合わないと判断することができます。

2.結論から逆算して全体を設計

結論を出した後、いつ、誰が、何を、どうやって伝えるか、を考えていきます。今回の実例では、大きな流れとして前半で理念をしっかりと伝え、後半でしっかりと覚悟を問うとしています。結論の内容を分解し、プロセス毎にキーとなるメッセージを決めていきます。

その際、意図的に起承転結、喜怒哀楽を生み出すこともより効果を出すポイントになってきます。

3.説明会の役割

全体のプロセスの中でも最初に何を伝えるか、興味を持ってもらえるが非常に重要になります。今回の実例では強烈な理念の打ち出しだけでは学生にとって十分な魅力にならないと判断し、まず事業の成長要因を話す形をとっています。事業の背景にある「お客様第一のこだわり」を徐々に理解、浸透させることが狙いです。

冒頭で申し上げた通り、学生の大半は説明会で次に進みたいか判断しますので、自社が伝えなければいけない点と合わせて学生が求める点を意識し、説明会を準備することが必要になってきます。

4.次へのつなぎ

全体のプロセスの中で、各プロセスの間をどのように効果的につないでいくかということもポイントになります。今回の実例は説明会から選考のステップの間に映像を2つ提供し、会社への理解度を高めています。次までに何で繋がるか、何を準備してもらうかということを、学生にもわかる形で明確に打ち出すことが選考途中での辞退を軽減する上で重要になります。

5.全体に流れるメッセージ

全体のプロセスの中で共通したメッセージがあれば、より効果的なコミュニケーションが実現できます。どのシーンでもこの点が一番重要だということを意識することで全体がまとまります。今回の実例で言えば「求めるものはお客様への考え方。知識や技術ではない。」ということを社員全員が改めて意識し、どのシーンでもコミュニケーションの根底としています。

これができているか、できてないかで伝わるメッセージの強さが大きく変わってきます。

以上が5つのポイントです。

この点を意識しストーリーを持って、採用活動を実践頂くことで「残って欲しい人だけ残る」「内定承諾率があがる」「入社後早期退職が減る」という効果を期待することができます。

ストーリー採用の導入に向けて

ではまずどのようにしてストーリーを作っていけば良いでしょうか?ストーリーの必要性やポイントは皆さんご理解頂けたと思いますが、実際に行うのはなかなか難しいかと思います。

まず、キーとなるメッセージを採用に関わるチームで議論してみて下さい。その中から優先順位をつけていき、自社が大切にする部分をあぶりだしていきます。特に覚悟してもらうことを決めることが難しいかもしれませんが、ぜひ考えてみて下さい。そこから徐々に全体のストーリーを作っていくことをお勧めします。

私がサポートさせて頂いたお客様でも、いざ自社のことを考えると最初はなかなか定まりません。しかし何度も議論を重ねることでメッセージが明確になり、全体が改善されていきます。そうすれば参加してくれた学生の反応が変わり、採用の結果が変わってくるのがわかります。

ぜひ自社だけのストーリーを考え、実践してみて下さい。もしストーリー採用について他の事例も知りたい、考えてみたいということであればお気軽にご相談下さい。

私どもはこれまでの経験も活かし、採用成功を目指す企業様を精一杯お手伝いさせていただきます。

鈴木隆史

ライタープロフィール HRアソシエ 鈴木隆史

一層のお客様への貢献を目指して、想いを同じくするメンバーを募り、株式会社HRアソシエを設立。すべてのプロジェクトの管理をする一方で、お客様の人事担当者として、年間200日以上、採用現場に立っている。説明会、面接の代行を中心に全国で活動。

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